2016年11月6日日曜日

ローズウッド

 楽器フェアがあったようですね。 どおりでお茶の水が閑散としているわけです。

本来ならば日曜日はめちゃ混みなんですが。

本日ヤイリギターのカスタムショップで1本ものを製作している、道前さんが来店されました。

楽器フェアのついでに顔を見せて頂いたようです。

彼は職人として楽器製作はもちろん、海外に材料の買い付けに行くこともある逸材です。

そんな彼から聞いた話ですが、今年からローズウッド全般がワシントン条約の第二項に入るそうで

ハカランダのような制限はないようですが、輸出入がかなり厳しく取り扱われることになりそうです。

ホンジュラスローズ、マダガスカル、インディアン、ボリビアンなどなど。

希少な資源なので、当然といえばそうなのですが、長い歴史のあるアコースティックギターを扱う

我々からすると打撃になりそうな話です。

道前さんの製作されるギターはどこをとってもすばらしく、材料の選定もヒ光るものが有りますが、

今後はより一層、木材にランク分けが出て、同じ種類の材でもグレードによって価格差が出るので

ないでしょうか。


折元

ヤイリギター 道前氏製作のカスタムショップはこちらから
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2016年8月11日木曜日

K. Yairiのハミングバード

そもそもナイジェリアに負けたのが今回の日本の最大のミス。

とオリンピックで予選敗退が決定した日本代表について、ついつい愚痴ってしまう。

あんなにだらけた感じのチームに負けるとは。

攻めはいいのに、ディフェンスのミスが多い。

嗚呼。

ナイジェリアといえば、ギターに使うエボニーやサペリの産地ですね。

サペリを使った楽器は近年増え続けてます。

TaylorやMartin、国産だとヤイリギターが昔から使っています。

逆にエボニーは減る一方。

フィンガーボードやブリッヂに採用することの多いMartinには死活問題だといわれています。

逆にGibsonのフィンガーボードなどにはローズウッドの方が多く使われています。

ハミングバードなどもその例です。



無理やり話をつなげてきましたが、今回はヤイリギターのハミングバードのご紹介です。


本家のハミングバードは30万円以上する高額品です。

どこからどう見てもハミングバードです。

80年代にも一時ブームがあり、モーリスやその他の国産ブランドから発売されていましたが、

どれも究極に廉価した低価格モデルでした。

本器は、西安完了となったYW-500をローズからマホガニーに変更

フィンガーボードにスプリットインレイ

クルーソンスタイルの糸巻

635mmのショートスケール

と激しくルックスを意識した仕様となります。

サウンドは、マホガニーと短いスケール、いかり肩のスクエアショルダーボディーの

組み合わせなので、限りなく本家に近いものです。

販売価格もぐっとお安くなっています。

前回今年の初めに入荷したときは限定2本

2週間くらいで2本とも売れてしまいました。

今回の入荷は4本。

是非一度現物をお手に取ってみて下さい。

2016年7月28日木曜日

YAMAHA LL-86 & LS-86 & LJ-86 Custom

こんにちは折元です。
やっと関東地方は梅雨明け発表。季節に似合わぬ涼しげな日々が続きましたが、

野菜たちのためにも、太陽燦々を期待しましょう。

このところ、個人的に世界各地に出張続きで疲れておりましたが、一連の出張フィーバーも

ひと段落という事で、12月以来のヤマハ国内工場にお邪魔してまいりました。

私がヤマハさんの工場に用事があるとすれば、一つしか目的はありません。

LL用のハカランダの選定です。&ジャーマンスプルース

昔は、ぜーーーんぶ材料を見せてもらえたのですが、時間と手間を省くため最近は良質なBEST10

しか見せてもらえません。

もう、本当に残りわずかなんですね。

ヤマハのみなさん、口をそろえて仰ってますが、今後ハカランダは仕入れないそうです。


今年に入ってLL-86、LS-86、L-custom下倉オリジナルと、たて続けに販売してしまったので、

現在、試奏していただける86は3本のみです。

いつでも試せますので、悩んでおられる方、いつでもお問い合わせください。

LLとLSのページへ


そして、今回の材料がこちらです。







前回もありましたが、フレイム入りのバール材です。

ハカランダのなかでも人気が高いのは、柾目材と

このバール部位(根に近い部位)

ハワイアンコアのようなトラ杢です。

オレンジステーキ風に塗装予定です。

側材も見事なスパイダー。この手の材は設計責任者の

櫻井氏が隠し持っていた材ですが、これで最後の1枚。

今ならLSにも出来ますので、お問い合わせはお早目に







85%柾目の特徴あるハカランダです。

センターの入り組んだ木目が美しい。

こちらはLL-86予定です。




70年代から国産モデルに多い板目材
いかにもハカランダという見た目です。
こちらのモデルはLL-86予定です。
色合いによってですが、面白い木目の出方になると思います。



柾目の強烈ではなくても、サウンド面では最も

期待度の高い材です。

こちらはLS-86になる予定です。小さいので

非常に入り組んだ杢のハカランダです。

触った感触もかなり固めでした。

こちらLS-86になる予定です。




今回の目玉、サップの入った美しいハカランダ。

今後は無いと思いますが、かなり無理を言って

LJ-86にしていただきます。

プロ用以外ではハカランダのジャンボは作ったこともなく

今後も作らないそうです。よって、しばらくは世界に1本だけの

カスタムモデルになります。

このモデルが一番早くに仕上がる予定です。








ということで、今回のLカスタムは以上です。

数年後、同じよう作ることは出来ないと思いますが、今後もできる限りヤマハカスタムを

取り扱っていきたいと思います。

とにかくご興味のあるかた、一度下倉アコースティックで、ハカランダのヤマハを

さわってみてください。下取りもいたします。




2016年7月17日日曜日

KK 小池カスタム K. Yairi

折元です。 蒸し暑い日が続いております。

熊本では地震に続き、九州各地で天変地異的豪雨に見舞われ、多くの方が苦労をされています。

個人では寄付くらいしかできることがありませんが、引き続き力になれればと思います。

先日ニースで被害に遭われ、亡くなった方、そのご家族の方、心からお悔やみ申し上げます。

イギリスではEU脱退や各地テロの影響で、大手旅行会社が破たんしたとも聞きます。

世界はどっちに向かっているのでしょう。

話は変わって、当店には毎年10年近く、夏にブラジルから帰国されるお客様がおられます。

何十年も前に、ブラジルに移住した日本人、80歳を超えておられます。

終戦記念日に合せて帰国され、慰霊が終わるとブラジルに帰国される。

その間、日本滞在中に弾くためのクラシックギターを毎年お買い上げになられます。

ギターが手元にないと不安だそうです。 

パッと見、亀井静氏みたいですが、心温まるおじいさんです。

自分自身が80歳を超えて、ギターを弾いていられるか分かりませんが、うらやましいですね。

老齢といえば、ヤイリギターのマスタークラフトマン、まだまだ滅茶苦茶に元気ですが、70歳を超え

られたようです。 定年から10年以上が過ぎてもまだ作ってくれています。

そんな中、ヤイリギターから素敵なギターが届きます。

小池さんは通常、お客様(プロのミュージシャン含め)からの依頼で楽器を製作します。

が、今回入荷する楽器は小池さん自らの趣向と意思によって製作された1本です。

電話で話した感じですと、自信作のようです。

画像上こだわりが随所に込められたギターと見受けますが、早くこの手に取ってみたいものです。

数年前までコンターの依頼をしてもうやむやにされていましたが、最近はやってくれるようです。


サイドバックはシャム柿!ハカランダくらいエキゾチックな木目です。


お問い合わせはお電話かEmailで
TEL03-3293-7771

2016年5月8日日曜日

Martin Strings Retro & Tony Rice






2013年、International Bluegrass Music Association の殿堂入りをした、ブルーグラス界のレジェンド、トニー・ライス氏のために
マーチンが新たに開発した「モネル」ストリング。ニッケルと銅を融合させた耐食性に優れた合金「モネル」が開発されたのは実は1905年のアメリカ。一説によると、当時ニューヨークのPenn StationことPenn駅の屋根は90㎡に渡ってこの素材が採用されていたほど、画期的な素材であったとか。しかも戦時中1942年頃から生産が制限され、次第にステンレスなどの別の素材が台頭したことにより、その存在も薄れていったということです。当時のアコースティックギターの弦に使用されていたのが何を隠そう、このモネルメタルでした。最近ではピックアップマイクの中にもアコースティック感の強い特性のものが増えていますが、こと弦に関してはコバルトやチタニウム、アルミニウム弦、コーティング弦などの新しいもの=いいものとされているのが現状で、弦は「古き良き」とは無縁といってもいい扱いでした。有名な話ですが、あのクラレンス・ホワイトがメインで仕様していた1935年製のサウンドホールを大きく改造したD-28を彼の死後、所有しているのがトニー・ライス。
ヴィンテージ市場ではいいお値段のつく楽器です。そんな当時の楽器を
当時の技術や当時のマテリアルで再現してしまうのが最近のマーチンです。Authenticシリーズに見られるのがそれです。ハカランダやネック内部の構造、補強材の格好や接着剤に至るまで、楽器そのものは再現をする技術を存分に生かし、古き良き楽器を愛するギタープレイヤーたちを満足させてきました。が弦だけは別。いかにしてお気に入りのクラシックアルバムから奏でられるサウンドに近づけるかというのが課題であり、そこで出たのが古き良き弦のリメイクだということです。。マーチンとトニー・ライスによるディスカッションの結果誕生したのがモネル弦です。発売当初はトニーのお気に入りのゲージ013~056 ミディアムゲージのみでの発売でしたが、その反響の良さから012~054ライトゲージの発売に至りました。ヴィンテージギターの木材の良さを最大限に引き出す、深みのあるサウンド、トニー・ライスに「Welcome back, old friend. I've missed you」とまで言わせた弦,まさにマーチンとしても唯一求めていた反応だったそうです。そんなモネル弦、一度試してみてはいかがでしょうか。参照: Martin the journal of acoutic guitars Vol,1 2014
Martin MTR13 Tony Rice>>>
Martin MM12 retro>>>
 その他のマーチン弦>>>

2016年4月6日水曜日

Thine Line Tele Acoustic by K. Yairi

こんにちは 折元です。

だいぶ前になりますが、ヤイリギターに特注したKYF-Customです。

本当に何でも作れちゃうんですねーヤイリさん。

注文してから1年近く経過しますが、いまだに仕上がってきません。

価格改定のごたごたや、無理を言って作ってもらったこともあるので仕方ないです。

でももうそろそろ入荷するでしょう!

ちなみに赤べっ甲柄のピックガードが付きます。

2016年4月5日火曜日

スタイル3m レプリカ

こんな感じのウクレレ作ってみました。サンプルなので1本のみですが。



全面単板マホガニー

そして全面が1ピースです。

もちろん国産のルナなんかに比べると見劣りしますが、なかなかイケてます。



アキーラの赤い弦を張っています。

なかなか明るい響きです。個人的にはソプラノはこれ1本あれば満足してしまうほど

上出来です。



贅沢にGotohのUPTを装着。迷いましたが背に腹は代えられぬということで。

チューニングもばっちり安定しています。

3mのレプリカなので見た目がフリクションペグであるのは必然です。

初回の入荷はまだ先ですが、30本ほど入荷数予定です。